一人ひとり子どもの成長は、日々の暮らしの中ではなかなか感じ得ないものです。
しかし、日々の生活の中で経験したことや挑戦したことの積み重ねが、その子の成長へと繋がります。
昨日があるから今日があり、今日があるから明日がある。
一日一日を“点”に例えるならば、その点の繋がりは“線”となります。
まさに子どもの成長は、途切れることのない“線”と言えるのではないでしょうか。
もちろんその“線”は直線ではありません。
紆余曲折、時には少し後戻りするかもしれませんが、当園では一人ひとりの子どもの成長を、
入園から修了に至るまでの長期的な視野を持って捉え日々の保育を構成し、
保育者は“援助”というスタンスで子どもたちと関わります。
文部科学省が定める「幼稚園教育要領」において、幼稚園教育の基本の一つに
“幼児の自発的な活動としての遊びは、
心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して、
遊びを通しての指導を中心として…”
とあります。自らが意欲的に取り組む“あそび”の中には、身体的成長であったり、
他者や物との関わり、言葉を使ったコミュニケーション、
そして様々な表現活動といった成長の“芽”が存在します。
子どもたちはあそびの中で
“アクティブラーニング(能動的学び)”により「人生の根っこ」を自ら育みます。
まさに“あそび”は、総合学習の場なのです。
何事においても、耳から入る情報よりも実体験を伴う経験の方が
より深く理解することが出来ますし、身に付いていくのではないでしょうか。
豊かな自然環境の中での経験は、子どもたちの五感を刺激し、興味・関心を駆り立てます。
また、年長さんが行う鎌倉での一泊保育などの行事は、
非日常の経験として子どもたちの心身の成長を促します。
保育者は、“教える”“やらせる”ではなく、
子どもが、“知りたい”“やりたい”の気持ちを抱く援助と、
その気持ちに寄り添うよう心掛けます。